1992年、ダイビングの世界に入った。都市型スクールで学び、2009年からは沖縄で自分の店を経営してきた。育てたダイバーは2,000名を超え、インストラクターは200名以上。シュノーケルでご案内したお客様は、のべ50,000人を超える。
それでも、毎晩あの作業が待っていた。LINEで受けた予約をメモに写し、予約表に写し、段取り表に写し、装備リストに写し、日報に写し、月末に会計へ写す。数えてみたら、1件の予約を7回書き写していた。
あるとき、スタッフが転記を間違えた。お客様に迷惑がかかった。叱ったあとの帰り道、ずっと考えていた——彼女は3枚の表に同じことを書いていた。間違えたのは、彼女だろうか?
「悪いのは人ではなく、仕組み。
仕組みを変えれば、人は本来の力を発揮できる。」
2004年、FileMakerで自店のCRMを自作した。バックオフィスはデジタルに、お客様の前ではアナログに——感情に集中する。この哲学は、22年経った今も変わっていない。
2026年3月、AIとの共同開発で数週間のうちに仕組みが動き出した。LINEの予約が自動で予約表になり、朝には段取り表が整っている。最初にそれを見た朝のことは、忘れられない。これは自分の店だけの話ではない——そう気づいた瞬間、Niraiシリーズが始まった。